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2024.10.04

越境ECでの発送時のポイント|物流の重要性と配送会社を選定する際の注意点

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越境ECにおける物流の重要性

越境ECにおいて、物流は非常に重要な要素です。物流の効率や品質は、顧客満足度やビジネスの成功に直結します。この記事では、越境ECにおける物流の重要性や配送会社を選定するためのポイントについて詳しく説明します。

越境ECは、国境を越えて商品を販売するビジネスモデルです。グローバルな顧客基盤を持つことでビジネスの成長を加速させる可能性があり、近年ますます注目を集めています。しかし、このビジネスモデルの成功には、物流システムが大きな鍵を握っています。

配送は顧客満足度を左右する
越境ECにおいて、配送の速度・正確性・安定性は顧客満足度を大きく左右します。適切な物流戦略を導入することで、商品を迅速かつ安全に届けることができ、購入者からの信頼やリピート率の向上につながります。
一方で、配送遅延や破損、通関トラブルなどの発生は、クレームや返品増加の要因となり、ブランドの信頼性を損なう可能性があります。そのため、物流プロセスの最適化と配送品質の安定化は、越境ECビジネスの基盤として欠かせない要素です。

ブランドイメージや信頼性などのビジネス全体に影響を与える
物流は単なる配送工程にとどまらず、ブランド価値・企業信頼性・コスト効率など、ビジネス全体に直接的な影響を与えます。効率的な物流体制を整備することで、顧客の期待に応えるだけでなく、長期的な事業成長を支えることが可能です。
また、安定した配送体験はユーザーエクスペリエンスを向上させ、SEOや購入率の改善にも寄与します。結果として、顧客満足度・リピート率・売上のいずれにも好影響をもたらし、越境EC事業全体の成長を促進します。

越境EC向け商品の配送方法の種類

越境ECで使用される配送方法にはさまざまな選択肢があります。商品の性質や目的地、顧客のニーズに応じて最適な配送方法を選ぶことをおすすめします。ここでは、代表的な配送方法とその特徴をいくつかまとめて紹介しています。

種類① エクスプレス配送(国際宅急便)
エクスプレス配送は、世界的に有名なDHL、FedEx、UPSがあり、日本の代表的なものとしては、日本郵便や佐川急便、ヤマト運輸などの国際的な物流業者が提供するサービスで、迅速で緊急性の高い配送が求められる商品や製品の配送に最適です。通常、配送日数が短く、2〜7日程度という短期間で商品を顧客の手元に届けることができます。また、リアルタイムでの追跡が可能であり、顧客に安心感を提供できます。顧客は自分の注文がどこにあるのかを正確に知りたいという要望が強いため、追跡機能の提供は満足度向上に直結し、国際配送において特に重要です。
ただし、配送コストが高めであるため、高価な商品や非常に緊急性のある注文に適しています。実際に高価な電子機器やファッションアイテムなど、迅速な最短の配送が求められる商品においては、この配送手段が頻繁に利用されます。

種類② エコノミー配送
エコノミー配送は、エクスプレス配送に比べてコストが抑えられる配送方法です。国際郵便(例:EMS、国際小包)や船便など海上輸送などが該当します。配送時間は7日〜数週間と長めですが、配送料金を重視する顧客には有効です。配送時間が長い分、商品の追跡ができない場合もあるため、顧客対応を考慮した運用が求められます。
エコノミー配送には、航空貨物(Air Freight)と海上貨物(Ocean Freight)があります。

・航空貨物(Air Freight)
航空貨物は、大量の商品を迅速に配送する方法として利用されます。航空便ですので、通常コストは高めですが、ある程度の速さが求められる場合には効果的です。特に、重量やサイズが大きい商品を大量に配送する際に利用されることが多く、商業向けの大量発送に適しています。例として、家電製品や季節商品のような市場需要が高い商品は、短期間で多くの量を送る必要があるため、航空貨物が利用されます。

・海上貨物(Ocean Freight)
海上貨物は、大量の商品を比較的低コストで配送する方法です。航空貨物よりも時間がかかりますが、コストが抑えられるため、安く大量の在庫を定期的に補充する場合に適しています。特に、大型商品や重量物の輸送に適しており、通常、発送してから到着までに2週間から数か月かかることがあります。家具や工業製品などの重量がある商品は、海上輸送が一般的に用いられています。

種類③ フルフィルメントサービス
フルフィルメントサービスは、商品の保管、梱包、発送を一括で外部の業者に委託する方法です。Amazon FBA(Fulfillment by Amazon)などが有名で、特に在庫管理や多国間の配送を効率化するために利用されます。この方法を利用することで、自社の物流負担を軽減し、スムーズな国際配送が可能になります。また、佐川急便やヤマト運輸の拠点を活用することもあります。
ただし、フルフィルメントサービスは手数料が発生するため、コスト管理が重要になります。また、依頼する業者によっては、ブランドのイメージに影響を与える可能性があるため、顧客体験を向上させるためには信頼性の高い業者との提携が必須です。
これら3種類は、世界中で広く利用される配送手段ですが、それぞれの手段には特有のメリット、デメリットがあります。それらをしっかりと把握し、配送方法をビジネスプランに組み込み、効率的な物流システムを構築することが、越境ECの成功に繋がります。

越境EC事業を行ううえでの配送時の注意点

越境ECを展開する際、物流に関していくつかの重要なポイントに注意する必要があります。これらを事前に理解し、適切に対処することで、顧客満足度を高めると同時に、トラブルを未然に防ぐことができます。

1.各国の税関規制や禁止品目に関する知識
国際配送には、各国の税関規制や禁止品目に関する知識が必要です。国によって輸入禁止されている商品や、特定の書類が求められる場合があります。例えば、日本では問題ない商品でも、他国では販売や輸送が制限されていることがあります。これに対応するためには、各国の通関手続きや必要書類を事前に準備し、配送中のトラブルを回避することが重要です。
また、国ごとに異なる関税や消費税が課せられるため、顧客や消費者に対して事前に明確な情報提供と高いコミュニケーション能力が求められます。また、配送業者との契約内容をきちんと確認し、税金徴収の取り扱いを把握しておく必要があります。

2.適切な梱包と商品の保護
国際配送では、商品の輸送距離が長く、複数の配送センターを経由することが多いため、梱包の質が重要です。商品の破損を防ぐために適切な梱包が必要であり、特に壊れやすい商品には二重梱包や緩衝材の使用が推奨されます。高価な商品やデリケートな商品は、厳重な梱包が求められます。

3.トラッキングサービスの提供
顧客に対して、配送状況を確認できるトラッキングサービスを提供することは、安心感を与え、トラブル発生時の迅速な対応を可能にします。特に国際配送では、配送に数日から数週間かかる場合があり、顧客は注文した商品がどこにあるのかを常に把握したいと考えています。トラッキング情報がないと、顧客の不安が高まり、ブランドへの信頼感が低下する可能性があります。

4.配送遅延やトラブルに対する対応
国際配送では、配送遅延や商品紛失のリスクがあります。そのため、配送会社の選定時には、トラブル発生時の対応体制を確認しておくことが重要です。例えば、保険に加入することで、一定のリスクを軽減することは可能です。そのほか顧客へのフォローアップや、問題解決に向けた迅速な対応が求められます。トラブルが発生した際には、速やかに顧客に連絡し、代替案を提示するなど、誠実な対応がブランドの信頼性を高めます。

5.配送コストの最適化
国際配送は、配送距離が長いため、送料が高額になる傾向があります。そのため、配送コストの最適化が必要です。配送業者との契約によっては、配送量が増えることでコストを削減できる場合もあるため、業者との交渉や相談、契約内容を見直すことも重要です。
また、配送コストの一部を顧客に負担してもらうことが一般的ですが、送料が高すぎると顧客の購買意欲を削いでしまう可能性があります。そのため、送料無料キャンペーンや一定額以上の購入で無料配送を提供するなど、戦略的な価格設定が重要です。

越境EC事業における配送会社の選定のポイント

越境ECにおいて、配送会社の選定はビジネスの成否に直結する重要な決定です。以下に、配送会社を選定する際に考慮すべきポイントを一覧にしています。

ポイント① 国際経験と配送ネットワークの広さ
選定する配送会社がどの程度の国際経験を持っているか、そしてビジネスのターゲット市場である国や地域にどれだけ広範なネットワークを持っているかを確認することが重要です。国際配送に慣れ、広範なネットワークを持つ配送会社は、税関手続きや規制に精通しており、迅速かつスムーズな配送をサポートし、確実に商品を消費者へ届けることができ、顧客の信頼を得ることにつながります。特に、対象市場に強いネットワークを持つ会社を選ぶことで、配送遅延やトラブルを最小限に抑えることができます。たとえば、DHLやFedExなどの国際的な物流業者は、広範な配送ネットワークを持っており、多くの国に迅速な配送が可能です。

ポイント② 追跡機能と柔軟な対応力あるカスタマーサポート
リアルタイムの追跡機能が提供されているかどうか、また、トラブルが発生した際のカスタマーサポートの質も重要な要素です。特に、越境ECで必要な国際配送は、予期しない事態が発生することが珍しくありません。そのため、配送会社が柔軟に対応できるかどうか、またカスタマーサポートが充実しているかを確認することが重要です。トラブルが発生した際に迅速かつ適切に対応できるかどうかは、顧客満足度に直結します。

ポイント③ コストとサービス品質のバランス
コストとサービス品質のバランスは、配送会社を選ぶ上で最も重要な要素の一つです。安価な配送サービスはコスト面での利点がありますが、サービス品質が劣る場合があり、必ずしも最適とは限らず、サービスの質や信頼性も考慮する必要があります。顧客満足度を高めるためには、適切な価格で信頼性の高いサービスを提供できる配送会社を選ぶことが求められます。例えば、配送時間、荷物の取り扱い、トラッキングサービスの充実度などを評価しましょう。また、エクスプレス配送やエコノミー配送など、顧客のニーズに応じた多様な配送オプションを提供できる業者が望ましいです。

ポイント④料金体系の比較(送料・燃油サーチャージ・その他手数料)
越境ECでは、配送コストが売上や利益に大きく影響します。配送会社を選定する際は、料金体系の「比較」が欠かせません。特に送料だけでなく、燃油サーチャージや追加手数料、通関費用などの「見えにくいコスト」も正確に把握しておく必要があります。
たとえば、配送会社によっては初期導入費用や手数料体系が異なる場合があります。単に安さで選ぶのではなく、総合的な費用対効果を比較し、自社の取扱商品や販売地域に合った最適なプランを選びましょう。
さらに、国際配送では為替レートの変動や燃油価格の上昇がコストに反映されるため、契約前に料金変動ルールの確認も重要です。配送を代行する事業者を利用する場合も、契約内容を明確にし、手間のかからないシステム運用を意識することで、長期的にコストを安定させられます。
料金体系の透明性や、費用の説明が丁寧な会社は、トラブルを避けるうえでも信頼性が高い傾向があります。コスト削減だけでなく、業務効率化の観点からも「どの会社が自社に最も役立ちそうか」を慎重に検討しましょう。

これらのポイントを踏まえて、越境ECにおける物流は、単なる商品や製品の輸送にとどまらず、ビジネス全体の成功を左右する重要な要素です。適切な配送方法を選び、信頼性の高い配送会社とパートナーシップを築くことが、長期的な成長につながり、ビジネスの成功を左右する重要な要素となります。

物流システムの海外進出・海外展開への影響

越境ECにおける物流は、企業が海外市場に進出・展開する際の成功に直接的な影響を与えます。以下は物流がどのように海外進出に影響を与えるかについての主なポイントです。

1.顧客満足度と信頼性への影響
物流の効率が顧客満足度に直結します。迅速で確実な配送が実現できれば、海外市場におけるブランドの信頼性が向上し、リピーターを増やすことができます。逆に、配送の遅延やトラブルが頻発すると、顧客の不満が高まり、ブランドイメージに悪影響を与える可能性があります。配送スピードと正確性は越境ECにおいて非常に重要な部分になります。
ECにおける顧客満足度を向上させるためには、配達時間の短縮とトラッキングサービスの提供が鍵となります。国際配送では、配送時間が長くなる傾向がありますが、迅速な配達は顧客満足度を大きく左右します。顧客が商品を早く受け取れるほど、リピート購入の可能性が高まります。また、商品の配送状況をリアルタイムで追跡できるトラッキングサービスは、顧客に安心感を与えます。特に国際配送では、商品の所在を確認できることが重要です。
ECにて自社製品の信頼性とブランド価値を向上させるには、 物流プロセスがスムーズで信頼性が高いほど、ブランドの信用度が上がる傾向にあります。特に、国際配送では予期せぬ遅延や商品損傷などが発生しやすいため、信頼できる物流パートナーを選ぶことが重要です。そして、国際的な返品・交換のプロセスが明確で簡単であれば、顧客は安心して購入を決定しやすくなります。これにより、ブランドの評判が向上します。越境ECビジネスでは、返品・交換プロセスの整備を行うことが必須となります。

2.コストと価格競争力への影響
国際配送に伴う物流コストは、商品の価格に直接影響を与えます。適切な物流戦略を策定し、コストを最適化することで、現地市場での価格競争力を維持することが可能です。特に、配送コストが高いと、競争力を失い、現地の競合企業に対して不利な立場に立たされることになります。
国際配送は国内配送に比べてコストが高いため、配送業者や配送ルートの選択が非常に重要です。コストを抑えつつ、信頼性の高いサービスを提供することが求められ、配送コストの最適化に着手することが大切です。
また、関税・税金の管理も重要になってきます。各国の税関手続きや関税、消費税などの規制に対応するため、適切な書類の準備と税金の計算が必要です。これを適切に管理することで、追加コストや遅延を防ぐことができます。
このように、コスト効率の最大化をはかることで、市場での価格競争力を高めることができます。

3.国際規制対応とリスク管理への影響
上記でも触れた通り、各国の税関規制や通関手続きは異なり、これに対応するための専門知識と経験が求められます。税関での遅延やトラブルが発生すると、納期に影響を及ぼし、結果として顧客満足度の低下やビジネスの信頼性に悪影響を与える可能性があります。リスク管理の一環として、ここでも信頼性の高い物流パートナーと連携することが重要です。
また、国際規制への対応として、各国の規制遵守はもちろん、ドキュメンテーションの正確性も確保しなければなりません。日本からの輸出は問題ない場合でも、販売先の国では輸入が認められてないこともあります。国ごとに異なる輸出入規制や禁止品目が存在します。これらに対応するためには、専門知識が必要であり、適切な物流業者との連携が不可欠です。そして、必要な書類や情報が不備なく正確に準備されていることは、国際物流において非常に重要です。不備があると、商品が通関できずに到着が大幅に遅延するリスクが高まります。

4.現地市場への迅速な対応への影響
物流が整っていると、現地市場の需要変動に迅速に対応できます。例えば、特定の商品の需要が急増した場合でも、現地にある倉庫で適切な在庫管理と迅速な補充が可能であれば、販売機会を逃さずに済みます。これにより、現地での競争力が強化され、ビジネスの成長が促進されます。海外進出の際に重要な、市場需要の変動への対応に物流システムが大きく関わってきます。

5.サプライチェーン全体の効率化への影響
海外展開では、複数国間の物流ネットワークを効率化することが求められます。サプライチェーン全体を最適化することで、配送コストを削減し、現地での迅速な販売を支援することが可能になります。これにより、グローバルなビジネス展開がスムーズに進行し、国際市場での競争力が高まります。多国間物流の最適化が鍵となります。

6.競争優位性の確保への影響
現地のニーズに合わせたカスタマイズされた物流サービスを提供することで、他社との差別化を図ることができます。例えば、特定の地域に特化した物流ネットワークを構築し、特定の地域に特化した配送オプションや、地域ごとの人気商品を素早く届ける仕組みを構築することが、配送スピードやコストで競合に勝るサービスを提供することが可能です。
また、ビジネスが成長するにつれて、物流システムもそれに対応できるようにする必要があります。特に、急速な需要の変化に対応するために柔軟な物流システムが求められます。スケーラビリティの確保ができる物流サービスが勝敗の鍵を握るといっても良いでしょう。

主要国・地域別の配送における法的注意点

越境ECでは、国や地域によって異なる規制制度への理解が欠かせません。各国の通関ルール、検査制度、税制などを把握しておかないと、商品が届かない・返送されるといったリスクが発生します。ここでは、主要3地域(アメリカ・ヨーロッパ・中国)への配送で特に注意すべき点を紹介します。

アメリカ向け配送の注意点(FDA規制、CPSC規制など)

アメリカでは、食品・化粧品・医療品などを販売する場合、FDA(米国食品医薬品局)への登録や事前通知が必要です。特にサプリメントや健康食品を扱う場合は、成分やラベル表示の不備があると、入国時に通関で差し止められることがあります。

また、CPSC(消費者製品安全委員会)による安全基準にも注意が必要です。電気製品や子供向け玩具などは、安全検査を通過していないと販売できません。これらの制度を理解し、必要な認証を取得したうえで販売を行うことが、現地モールでの販売やAmazon.comなどのプラットフォーム導入の際にも大きな信頼につながります。

アメリカ市場は巨大で魅力的ですが、規制が厳格なため、事業者が手間を惜しまず法的準備を行うことが成功のカギとなります。

ヨーロッパ向け配送の注意点(CEマーキング、VAT、IOSS制度)
ヨーロッパでは、CEマーキング制度により、電化製品や玩具、医療機器などの製品がEU基準に適合していることを証明しなければ販売できません。違反した場合、罰則や輸入禁止処分を受ける可能性があります。

さらに、VAT(付加価値税)およびIOSS(Import One Stop Shop)制度にも注意が必要です。これらはEU全域での越境EC取引における税金申告を簡素化する制度で、販売額によっては登録が義務付けられています。IOSSを導入することで、購入者への税金請求がスムーズになり、配送時のトラブルも減少します。

ヨーロッパは多言語・多国籍市場であるため、現地の法制度や物流要件を熟知した代行事業者と提携することが、手間を減らしながら効率よく事業を拡大する鍵です。

中国向け配送の注意点(CCC認証、通関制度の特色)
中国では、輸入される製品の多くにCCC認証(China Compulsory Certification)が求められます。特に電子機器や家電、子供用製品などはこの制度の対象であり、認証がない場合は販売・流通が禁止されます。

また、中国の通関制度は他国に比べて手続きが複雑で、書類不備やラベル表示の違いがあると、通関遅延や返送のリスクが高まります。中国語での正確な商品情報やインボイスの提出が必須であり、対応を誤ると商品が届くまでに大幅な時間がかかる場合もあります。

越境ECの中国展開を検討する場合は、経験豊富な物流代行業者の導入が有効です。制度変更が頻繁な中国市場では、最新の規制に対応できるパートナーと協力することが、効率的な配送と顧客満足度の高さを両立させるポイントになります。

まとめ

越境ECにおける物流は、単なる商品配送を超えて、海外進出や展開の成否を左右し、ビジネスの成功に不可欠な要素です。物流の効率化と品質管理が顧客満足度の向上、コスト削減、国際規制対応、そして現地市場での競争力強化に直結します。したがって、適切な配送方法の選定や信頼できる物流パートナーの確保、現地市場に適した物流システムの構築が重要です。これらの要素がうまく統合されることで、越境ECビジネスはスムーズに運営され、商品が迅速かつ安全に届けられるだけでなく、顧客の信頼を獲得し、リピーターを増やすことが可能です。物流の最適化は、ビジネスの成長を支え、国際市場での競争優位性を確保するための鍵となります。

 
WRITER
弁護士 小野 智博
弁護士 小野 智博
弁護士法人ファースト&タンデムスプリント法律事務所 代表弁護士
ECビジネス・Web 通販事業の法務を強みとし、EC事業立上げ・利用規約等作成・規制対応・販売促進・越境ECなどを一貫して支援する「EC・通販法務サービス」を運営している。EC企業からの相談に、法務にとどまらずビジネス目線でアドバイスを行っている。
また、企業の海外展開支援を得意とし、日本語・英語の契約書をレビューする「契約審査サービス」を提供している。
著書「60分でわかる!ECビジネスのための法律 超入門」
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